事例研究について‥提出事例の準備

事例検討・事例研究

介護支援専門員更新研修や、主任介護支援専門員研修などで「提出事例」をもとめられます。

また、地域の事例検討や事例研究でも事例の提出が求められます。

他の参加者にも分かりやすいように、テーマごとの課題をしっかりと捉えることが肝要といえるでしょう。

提出事例テーマ

想定される具体的な事例(※)

1.リハビリテーション及び福祉用具の活用に関する事例 変形性膝関節症、大腿骨頚部骨折、半身麻痺、筋力低下など。
2.看取り等における看護サービスの活用に関する事例 末期がん、老衰、ターミナルケア、訪問看護と訪問入浴等サービスの連携など。
3.認知症に関する事例 アルツハイマー型認知症、脳血管疾患による認知症、認知症の中核症状や周辺症状、多職種連携や地域での認知症支援など。
4.入退院時等における医療との連携に関する事例 転倒骨折による入退院、肺炎、慢性疾患の悪化による入退院、入退院時における医療職との連携、退院後の在宅生活を予想してのケアプラン作成事例など。
5.家族への支援の視点が必要な事例 老々介護、独居生活を支える家族の事例、支援する家族による十分なケアがおこなえない、家族との関係性が複雑な場合の支援など。
6.社会資源の活用に向けた関係機関との連携に関する事例 日常生活自立支援事業(旧権利擁護事業)、成年後見人制度、弁護士等による介入、消防、警察、民生委員、地域住民、保険外サービス、ボランティア等を活用した事例など。
7.状態に応じた多様なサービス(地域密着型サービス、施設サービス等)の活用に関する事例 グループホーム等への入居、小規模多機能型への利用に至った事例、特養・介護老人保健施設への入所、有料老人ホーム等での外部サービスの利用、ショートステイからの入所事例など。

グループワークの必要性について

「介護支援専門員は、自らのもっている知識と技術で事態の解決を図ろうとするだけでは不十分で、利用者の支援に関与する他の専門職のもっている知識や技術活用すべき」といわれています。

研修会や検討会の機会を活用し、ケアマネジャーとしてのスキルを磨く機会になればよいですね。

 

 

※想定される具体的な事例‥ 参考例であり、研修会等によっては対象とならない場合があります。特に法定研修等では、主催者の指示をご確認のうえ提供してください。

参考文献 「三訂介護支援専門員実務研修テキスト」財団法人長寿社会開発センター

 

 

 

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